りたの理念

日本は急激な速度で人口減少が進むと同時に、少子化、超高齢化、防災、福祉、環境といった多様な社会問題が顕在化しており、行政のみで対応することの限界が指摘される一方で、社会サービスの新たな担い手として、市民や企業への期待が高まってきました。こうした変化を踏まえて、りたは「市民、市民団体および企業が行う社会貢献活動を促進し、市民・企業・行政が相互に参加や協力するまち育てを支援することで、協働型社会づくりを促進すること」を目的として掲げ、設立されました。

りたの理念

りたは「市民自治」の視点から地域自治と多様な市民活動を支援し、連携・協働を進めるために積極的な役割を果たすこと、そして「新しい公共」の理念を社会に浸透させ、「持続可能な社会」につながるまち育てを進めることが使命です。まちが持続可能であるためには、暮らす人のまちへの関わりや愛着が必要不可欠と言えますが、いつからか私たちは、まちのことを行政頼み、人任せにすることが当たり前になり、まちとの関わりが希薄になったことで、まちへの愛着を持ちづらくなったと考えています。このため、りたは「私」と「まち」を結ぶ、ということを活動の根幹に据えています。

「岡崎まち育てセンター・りた」の名称には2つの考え方を込めています。一つは、まちを作ることに主眼がおかれる「まちづくり」に対して持続的に育み続ける「まち育て」の言葉を採用しました。もう一つは相性の「りた」。これは仏教用語「利他」を引用し「おたがいさま、お陰さまの精神で他者に向き合うことなしに、人や自然や歴史の集合体であるまちを良くすることは出来ない」という思いを表現しています。
りたが展開するまち育ての詳細は、次項以降をご覧ください。