高齢化や共働き世帯の増加、地域のつながりの希薄化などにより、従来地域を支えてきた担い手不足が深刻になってきています。一方で、市民団体やNPO、社会貢献に積極的な企業・ボランティアなど、新しい地域の担い手も現れてきました。
りたは、5つの「地域交流センター」とりぶら内の「市民活動センター」の計6つの市民活動・地域活動の拠点運営を通じて、「担い手が不足している地域」と「新しい地域の担い手」をつないで、地域の活力を高めるお手伝いをしています。
なごみんで毎年夏に開催される「なごみん横丁」は、地元の商店街や教育機関など地域ぐるみで行う創造的学びの場であるとともに、多世代のボランティアの受け皿としても定着しています。ここ最近は、以前横丁の住民として参加していた子どもが成長して運営ボランティアとして帰ってくるなど、ボランティアを刺させる仕組みが年を追うごとに成熟しています。
また、なごみんを含む全ての拠点施設において「まちびとバンク」を運営しています。これは、「何かやりたい、始めたい」「役に立ちたい」というボランティアニーズと、人手不足に悩む市民団体や地縁組織を結びつける仕組みです。今では、提供できる物資を募り公益活動を行う団体にマッチングする「ものものバンク」も一部稼働しています。
さらに、常に地域の情報にアンテナを張り、定期的に発行する「情報誌」などで地域のために活動する団体・個人や、知る人ぞ知る伝統行事や歴史・文化などの地域資源を収集・発信・蓄積することに努めています。こうして拠点施設に蓄積された地域資源(人・もの・情報・場所)と直接触れ合い、つながることのできる場「地域活動の報告交流会」も開催しています。
このように、りたが拠点運営を通じて掘り起こした様々な地域資源や築いてきた社会的ネットワークは、地域の活力を高めるために欠かせない原動力となっています。
なごみん横丁OG・OBのみなさん
「食堂をやりたい」という子供の希望に対し、りたは保健所、商店街の人、近所の住民と調整してくれました。大人になって振り返ると、子どもの自由な発想や発言にNGを出すことなく、可能性を探ってくれたことがうれしかったです。横丁での経験は自立心を培ってくれたし、受け身でなく社会と関わるようになりました。
初代なごみん横丁を務めた
月東 更紗(さらさ)さん
横丁用食堂や財布屋の出店で活躍した
月東 大河さん
横丁創成期のイラスト作成で活躍した
五反田 彩乃(あやの)さん
財布や出店や横丁警察でも活躍した
五反田 航希さん